赤道儀の設置 (2004年9月8日)
ベランダにピラー脚と赤道儀等を設置する場合、すぐに観望できて便利
なのですが、天候の変化によっては、撤収しなくてはならなくなること
があります。

例えば台風の時、設置したままにして置くと、突風で倒れてしまう心配
があります。心配なまま設置したままにするよりは、撤収しておく方が
安心で、機材破損のおそれも小さくなります。

しかし、問題はその後の再設置です。天気が回復すると、やはり星空を
眺めてみたくなるものです。長時間露光が必要な場合は再度微調整と
なりますが、ぶらっと眼視を楽しむなら、わずかな極軸のずれは許容範囲
でしょう。

そして、ちょっとした小道具だけで、撤収と再設置の手間が小さくなります。

まず問題になるのは、ピラー脚の設置です。

まず、コンクリート面を保護すると同時に、ピラー脚がずれにくくなる
ように細工します。

使っているのは 2mm の厚さのアクリル板です。適度な大きさに切り、
ピラー脚のねじ先とほぼ同じ大きさの穴をあけ、コンクリート接着用の
接着剤で、コンクリート面に貼り付けます。

ピラー脚のねじはコンクリート面と接するようになっており、アクリル板の
穴が抵抗になって、ピラー脚の設置も安定します。強い台風であっても、
これだけの処置で、ずれることはほとんどありません。

そして、この段階で赤道儀取り付け部分の水平出しを精密に行ないます。

極軸を微調整してほぼ正確に合わせた後は、赤道儀取り付け部分と赤道儀
の間に目印のビニールテープを貼ります。そして、切り離し部分を鋭利な
刃物で切断しておきます。

こうしておけば、再設置の時、テープの両端を合わせれば、撤収前の状態
に、ほぼ復元できるという仕組みです。

撤収後の再設置ですが・・・

まずは、赤道儀をピラー脚に載せます。

目印のテープが大きくずれていますが、気にする必要はありません。

動く時のブレが小さくなるようにクランプを調整し、目印となるテープを
合わせます。ほぼ正確に合ったところで、固定します。

これで、ほぼ撤収前の状態に復元されました。誤差はありますが、一度
以上ずれてしまうことは、滅多にありません。10分角くらいの範囲には
治まっていることがほとんどです。

眼視や惑星の撮影であれば、これで十分でしょう。長時間露光が必要な
時は、誤差からの修正法によって微調整を行ないます。

何の事はない・・・(苦笑)・・・分解する前に組み立て用の目印を付けておき、
目印を目安に復元するだけなのでした。しかし、これだけで、撤収と再設置の
手間がかなり省けます。

必要なものは、アクリル板と接着剤とビニールテープだけです。

手元にある、あるいは DIY 店で手軽に入手できる小道具を使うだけで、
機器の移動と設置の手間を大きく軽減してくれるのでした。


戻る